【更新情報】
3/1 追悼の記”を掲載
3/1 先月の舞台より”を掲載
3/1 今月の京蔵”を更新
3/1 コロナ禍中の気まぐれ日記”を掲載
2/1 “「フェードル」の舞台より”を掲載
2/1 “今月の京蔵”を更新
2/1 “コロナ禍中の気まぐれ日記”を掲載
1/1 “今月の京蔵”を更新
1/1 “コロナ禍中の気まぐれ日記”を掲載
12/1 “本年の舞台より”を掲載
12/1 “今月の京蔵”を更新
12/1 “コロナ禍中の気まぐれ日記”を掲載
11/1 “歌舞伎座のご案内”を掲載
11/1 “今月の京蔵”を更新
11/1 “コロナ禍中の気まぐれ日記”を掲載
10/1 “歌舞伎座のご案内”を掲載
10/1 “歌舞伎座「令和5年錦秋十月大歌舞伎」お切符のお申し込み”を掲載
10/1 今月の京蔵”を更新
10/1 コロナ禍中の気まぐれ日記”を掲載
9/1 「フェードル」の舞台より”を掲載
9/1 “今月の京蔵”を更新
9/1 “コロナ禍中の気まぐれ日記”を掲載
8/25 “御礼とお詫び”を掲載
8/1 “今月の京蔵”を更新
8/1 “コロナ禍中の気まぐれ日記”を掲載
7/1 “今月の京蔵”を更新
7/1 “コロナ禍中の気まぐれ日記”を掲載
7/1 “御礼”を掲載



追悼の記

四代目市川左團次師

左團次の旦那には大変お世話になった。夏の巡業で、「毛抜」の秀太郎に使ってくださった。終演後は毎晩のように食事に誘ってくださり、確か高知だったと記憶するが、胃の具合が悪いのでお断りしたら、胃薬を持って来て「これ飲んで付き合え!」と!………
名古屋・京都・大阪・博多、地方公演の折は必ずお誘いがあった。
勘定奉行のCMでは「形がいい!頭上に掲げた手の親指の位置が基本通りだ!」と思わぬお褒めに与り、それ以来、逆に意識し過ぎるようになってしまった(汗)
先月の「慶安太平記」で、ご子息男女蔵さんの忠弥母を勤めさせて頂けたのも、左團次の旦那のお導きと確信している。………合掌
 (2023年4月15日ご逝去)

豊竹咲太夫師

国立の研修所では、義太夫の語りの研修があり、文楽から、燕三師・咲太夫師・文字太夫(住太夫)師が講師にみえられた。
咲太夫師には「寺入り」を教わった。或日、研修が終わると、咲太夫師に別室に呼ばれて「あんた、文楽の太夫にならへんか?ワテが面倒みるで」と突然云われてびっくりし、「少し考えさせてください」と応えて、その場を辞した。散々悩んで、学生時代から師事している武智鐵二先生に相談したところ、先生曰く「咲太夫は気骨のある人だから、きっとよく面倒みてくれると思います。でも、あなたは歌舞伎の俳優を目指しているのでせう?やらないで後で後悔するよりも、やってダメなら諦めも付くと思いますよ」とのご託宣。
それもそうだと思い直して、咲太夫師には丁重にお断りの挨拶をした。すると咲太夫師は「そうか、わかった。頑張りや!」とさっぱりと承諾してくださった。 その後、幕内に入って、国立劇場の楽屋口ですれ違う度に「頑張ってるか!」とお声を掛けてくださった。
昔々の思い出です………合掌
(2024年1月31日ご逝去)
コロナ禍中の気まぐれ日記
2022年11月5日 13:00 赤坂あかね庵
「フェードル」スチール撮り。衣裳のコーディネート等々、予想通り上手くいった!白地精好花車模様の打掛は、師が夕霧の亡霊を勤めた時、古い打掛を再現したもの、また渋い色目菊花模様厚手織物の帯は歌右衛門の旦那が、玉手御前を勤められた時のもので、古い帯で半幅になっていた。貴重な帯で、締めている時ビリビリいうので、ヒヤヒヤした(汗)大切な帯だ!
田口さんのおかげでいい写真が撮れた!感謝!
11月8日 13:00 早稲田小野記念講堂
尾上松之助の無声映画のアテレコ。ゲネプロから本番収録。
諸兄のご協力で、黒御簾(三味線・鳴物)とツケが入って、歌舞伎風にどうにか纏まる!
慣れない仕事で戸惑うこと多く、画面はどんどん進んでしまうのに、台詞が追っ着かない……だが、リハーサルを重ねるうち、画面はある程度無視して、自分のペースを維持して、どこかで帳尻を合わせばいいことに気が付いた!黙っていることも有りだと気が付いた!
収録後のトークで、本職の片岡一郎さんから貴重なお話しを伺う。
11月15日 13:00 目黒ホリプロ会議室
シェイクスピアシリーズ最終公演「ジョン王」稽古開始
コロナ禍で延期になっていたが、2年半ぶりにやっと実現。
てっきり洋装だと思い込んでいて、洋メイクの練習や、ヒールの高いダンスシューズを購入して備えていたが、演出の吉田鋼太郎さんの意向で、扮装は和洋折衷だと聞き、ギャフン!私は助かるけど………(笑)
また、鋼太郎さん曰く「松岡和子さんの翻訳がベースだけど、京蔵さんの為に、台詞に坪内逍遙訳も織り交ぜた」とのこと………
逍遙の訳が結構世話で、べらんめえ調なのに驚く私!
11月23日 13:00 池袋あうるすぽっと
花組芝居「鹿鳴館」拝見。
先月の舞台より
 
「慶安太平記」丸橋忠弥母おさが
クリックすると拡大します

【今月の京蔵】
早いもので、師四世雀右衛門の十三回忌です。

歌舞伎座昼の部では、追善狂言として、当代五代目さんが「傾城道成寺」を踊られます。音羽屋七代目の旦那が導師尊秀でご出演賜り、花を添えてくださいます。
松緑さんの安珍はじめ、友右衛門さん、廣太郎さん、廣松さん、亀三郎さん、眞秀さん皆様のご出演で、賑やかな追善となりました!
宜しくご高覧賜りたく、ご案内申し上げます。

なお、私は夜の部「伊勢音頭恋寝刃」序幕相の山で、女芸人のお杉お玉を徳松さんとご一緒に勤めさせて頂きます。
寒暖差の大きい昨今、皆様にはくれぐれもご自愛くださいますやう。

CM「勘定奉行」より
中村京蔵へのメッセージ、ご意見はこちらまで。
nakamura.kyozo@gmail.com

(C)Copyright 2001-2024 NAKAMURA KYOZO All Rights Reserved.