2006年11月23日 「藤娘」
 
昨年11月23日、歌舞伎座の第236回子供歌舞伎鑑賞教室にて「藤娘」を踊らせていただきました。この鑑賞教室は伝統ある催しで、第1回目はなんと現芝翫旦那の「藤娘」だったそうです!

それ以来、歴代の幹部の方々は皆様この鑑賞教室で大役に挑んでいらっしゃいます。そのような由緒ある催しで「藤娘」を踊る光栄に浴し、こんなに嬉しいことはございません。しかし、歌舞伎座の大舞台!いくら図々しい私でも大変なプレッシャーでした。宗家藤間勘祖師の厳しいご指導が身に沁みました。

早朝から学生の方々で超満員でした。
4000名もの申込みがあったそうです。
午前9時30分開演なので8時過ぎから仕度に掛りました。眠いなんて言ってられません。
床山の橋爪さんです。
舞台へ向います。緊張のひととき。
身は空蝉の唐崎や
早ごしらえの舞台裏。
助けていただいたのは右から新七丈・衣裳の折原さん・京三郎丈・大鶴さん。
藤の花房 色よく長く
うちの男松に絡んでしめて
縒れつ縺れつ まだ寝が足らぬ
かつらは元禄風のつぶし島田です。
笠は妻折笠と言います。衣裳は元禄袖の片身替りです。


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